裏日記 #3 バースト編

やってきましたバーストタイム。持てるだけのEB&FS&GTぶんの秘薬を持って、ガード圏外へと走ります。
すでにマクロ登録は済ませてあるのでボタン1発で3つの魔法を、使う事ができます。
試しにEBを1発…もちろんターゲットは自分です。
上がりました。気を良くした俺はEBを連射!激しい上昇です。実に素晴らしい。失敗しているのでマナも減りません。
美味しい事尽くめです。
はっきり言って1発で必ず上がってます。単純に計算して秘薬を100個ずつ使えば、スキルが10.0上がります。
こいつはたまらん。
秘薬は300ずつ持ってきているので余裕たっぷりです。
ばんばんやっていると段々
「きゅーん…どごん!」
と言う音が聞こえ始めました。成功しているのです。マナ待ちの時間が勿体無いので、FS&GTに切替ます。

「ぶっすー」連発

です。実にいい具合です。その場で撃ちまくっていると上がりにくい(ような気がする)ので、
たったか走りながらマクロのボタンを押しまくります。いやー気持いい。
とその時
「こんばんは」
と声をかけられました。声の主はFainaという女の子でした。
少し離れたところで彼女もまげ上げをしていたようで、画面の端に名前が出ては消え出ては消えしていたのです。
「こんばんわ」
と、こちらも挨拶を返します。話を聞くには、やはりまげ上げしていたようで
「上がりにくいのですが」
と言う事でした。
「自分が使えるレベルよりも高いのを使うと良く上がりますよ」
と答えました。我ながら当り前の返事です。しょうがないのです。だって出雲にいたときは

まげ0

でしたから。まげ上げは初心者なのです、ごめんなさい。彼女は
「そうですよね…
 あ
 修行の邪魔をしてすいませんでした」
と言って去っていきました。
なにやら悔しい。人に聞かれたことに答えられない事ではなく、人の役に立てないことが悔しいのです。
まだまだ勉強しねばならぬ事が多い…UOのいい所ですね。
例えその時点で全てを把握したとしても、パッチが当るたびに憶えなくてはならない…。
自分が楽しむ為ですから、嫌でも向学心が湧くというものです。
さてばしばしっと撃っているうちに、いつの間にやら街の近くまで来てしまいました。
またもや画面の端にFainaと表示されました。
「秘薬でも切れたのかな?」
と思いました。ですが違いました。その名前に重なるように
「うどん」
と表示されるではありませんか(みなさんのUOでは表示されません。
これは俺のUOの仕様です※本気にしないでください)。そうです、追われているのです。幸い刀と盾は持って来ていました。
ささっと装備するとダッシュでそちらに向います…が、画面に出た瞬間、彼女は死んでしまったのです。
つまりは手遅れだったのです。ですがルートされてはいかん、ということでうどんを倒しました。
なにも出来ないまま彼女の亡骸の横に突っ立っていました。
出雲にいた時は人が死んでもさしてショックは受けませんでした…感覚が麻痺していたんでしょうね。
いかにゲームとはいえ、蘇生できるとはいえ、さっき話した人が死んでいるのは気持のいいものではありません。
そうしているうちに彼女が帰ってきました。
「ありがとうこざいます」
と礼を言われました。礼を言われる事なんか、何もしていないのに。何もしていないのに礼を言われると気持が悪い。
「また修行の邪魔しちゃいましたね」
とFainaさん。そして戦い方について聞かれたので、俺が知りうる範囲で教えました。
「どうもありがとうございました」
と言って、彼女は去っていきました。

スキルが上がった事なんかどうでも良く、なんだかやりきれない気持でログアウトしました。


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